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STEP for ENTRY 2026 / Story / インタビューInterview
INTERVIEW

「最初の一歩」を、
仙台から世界へ。

From Sendai to the world,
that first step.

仙台市経済局 イノベーション推進部 スタートアップ支援課
創業支援係長 加藤 廣康氏・主事 河原 悠真氏
Mr. Kato & Mr. Kawara — Sendai City, Innovation Planning Division

仙台・東北のスタートアップが世界へ最初の一歩を踏み出す「STEP for ENTRY」。事業を担う仙台市経済局 イノベーション推進部 スタートアップ支援課の加藤氏・河原氏に、立ち上げの想いから今年の取り組みの狙い、そしてグローバルへの挑戦を考えるスタートアップの皆さんへのメッセージまでを聞いた。

An English version of this interview is in preparation.

加藤氏・河原氏
写真左:河原 悠真氏 写真右:加藤 廣康氏
Mr. Kato & Mr. Kawara (Sendai City, Innovation Planning Division)

— まず、現在お二人が仙台市でどういった形でスタートアップ支援に携わっていらっしゃるのかを教えてください。

河原:私は1年半前から仙台市でスタートアップ支援に携わっており、この事業の企画・運営を担当しています。仙台市は東北ならではの特徴を持つ「ディープテックスタートアップ」と「社会課題解決型のインパクトスタートアップ」への支援を二本柱に掲げており、本事業についてもそうした視点をもって取り組んでいます。

加藤:私は今年4月にスタートアップ支援課へ着任したのですが、「人口減少が進む東北の中でどのような未来を描くべきか」という課題感を強く持ちました。これからは仙台・東北のスタートアップが活躍するフィールドを海外に広げていく必要がある。その想いでこの事業に関わっています。

— そもそも、この事業を立ち上げられた背景や、仙台・東北地域におけるグローバル展開への課題感はどこにあるのでしょうか?

河原:仙台・東北には、卓越した技術やアイデアを持ち、グローバル展開の可能性があるスタートアップが数多くいます。しかしながら、国内にいるだけでは現地のニーズや市場の実態をつかむのが難しく、その実現には難しさがあるのが実情です。だからこそ、創業初期の段階で顧客ニーズや市場性を検証しながら、将来につながるネットワークを築く機会を整えることが重要だと考えています。

加藤:仙台・東北は、首都圏や関西・福岡などに比べて、海外とつながる機会が相対的にまだまだ少ないと感じています。また、せっかく仙台・東北の方々は素晴らしいものを持っているのに、前面に出したがらない奥ゆかしい地域性もあると言われます。

今回のプログラムが、参加者にとってその殻を破るきっかけになればと思っています。仙台・東北らしい、地域に根差したロールモデルとなるプレイヤーが生まれ、活躍していただけるようなプロジェクトになることを期待しています。

— 昨年(2025年)は「STEP for SEED」として実施されました。実際にシンガポールを舞台にしたプログラム運営を通じ、どんなことを感じられましたか?

河原:昨年実際にスタートアップの皆様とシンガポールへ行ってみて、改めてプログラムは本当に良かったと感じています。VCや大企業の訪問だけでなく、本当にローカルな出会い——例えば現地の歯科医の方との対話などを通じて、建前抜きの率直な意見やフラットなディスカッションを交わすことができました。今回の対象となるような駆け出しのスタートアップにとって、「自分たちのサービスは現地でどう受け入れられるのか」を聞ける場はとても貴重で、意外な気づきが得られるように感じます。また、事務局のICMGさんには、翻訳や現地でのファシリテーションのみならず、ビジネスや技術、投資といった我々にはない知見を交えて伴走してもらえたことが印象的でした。

加藤:「シンガポールという場所を選んで行ったのが良かった」という声を、大学関係者や支援機関、行政職員との会話の中で聞いています。シンガポールはアジアにおけるビジネスのハブ機能を担う親日国であり、海外を目指すときの「入り口」として同国に着目した点が、特に好意的に受け止められていました。

— それを踏まえて、今年はどんな形に進化させていきたいとお考えですか? プログラム名も「STEP for ENTRY」に変わりましたね。

河原:昨年の「SEED」という名前は覚えやすくて良かったのですが、どうしても「シード期」と結びつけられやすいところがありました。実際はさまざまなフェーズのスタートアップが参加できるものとして設計しています。今年は東南アジア展開を考えるスタートアップが「可能性を探しに行く」最初の「エントリー」として使ってほしい——そういった思いから「ENTRY」という名前にしました。さらに今年は、実施場所としてインドネシアのジャカルタも加えます。シンガポールは東南アジアへの入り口(ハブ)と位置づけ、その次のステップとして成長市場のインドネシアも見ていただき、具体的な次の一歩をイメージしてほしい。エントリーからグロースへ、成長の階段を登っていけるように、という想いがこもっています。

加藤:仙台市長が「世界から選ばれる街になろう」と掲げていて、産業もまちづくりも、その方向に動いています。スタートアップ施策も当然のようにグローバルと接続して企画している。少しずつですが着実に、海外を意識する空気は育ってきていると感じています。

— 今回参加するスタートアップの皆様には、どういった期待を寄せていらっしゃいますか?

河原:対象の範囲が広いプログラムなので、各社ごとに目的は異なりますが、目的意識を事務局と共有しながら、何かひとつでも持って帰っていただきたいと期待しています。検証段階のスタートアップであれば、現地でのニーズや市場感を感じ取り、帰ってから活かすという具体的な目的を持って臨んでほしいです。

加藤:現地では、各社ごとの商談やパートナーづくりはもちろん、「仙台・東北発のスタートアップ」の皆様だからこそ得られる、熱気や温もりのあるつながりを是非持ち帰ってほしいと思っています。仙台・東北の風土や、そこで挑戦するチームに親和性や共感を感じてもらうことが、ビジネスの入り口になると考えています。

— 最後に、応募を迷っている方へのメッセージをお願いします。

河原:海外志向をお持ちのスタートアップの方はもちろん、「まだ早いのでは」「準備が整ってから」と考える方にもぜひ応募を検討してほしいです。可能性を探しに行く場として、ぜひ最初の一歩をこのプログラムで踏み出してください。

加藤:渡航前の準備から渡航中の個別商談、渡航後に至るまで、入念で手厚いサポートが受けられる、非常に実践的なプログラムです。まずはチャレンジしてみることが何より大事だと思っています。このプログラムを未来への「エントリー」として、皆様とご一緒できることを楽しみにしています!

※ 本ページは提案用プロトタイプです。写真はイメージ(差し替え予定)。英語版は別途準備中です。

* Prototype page. Photo is a placeholder; the English version is in preparation.